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Anything goesを聴く

Anything goesといえばサットン・フォスター Sutton Foster とパティ・ルポーン Patti LuPoneのトニー賞でのパフォーマンスが有名だ。
サットンのスキルはすごい。
そして後半からSwingたちが波濤のように躍動するパティ版もすごい。
さすが『レ・ミゼラブル』のロンドンオリジナル・キャストだ。
このふたつのパフォーマンスはyoutubeの時代になって良かったと実感させてくれる。

そしてAnything goesはベセスダソフトワークスの傑作サンドボックスロールプレイングゲーム、Fallout3と4のゲームミュージックとしても有名だ。
このゲームではコール・ポルターが歌っている。

よく聴くとコール・ポルター版とサットン、パティでは歌詞が違う。
コール・ポルターは当時の映画や有名人について色々盛り込んでいる。
45カラットのホープダイヤモンドを落札して呪いにかかったとされるEvalyn Walsh McLeanとか。
コール・ポルター版は当時の風俗や人の考え方がよくわかる。
現在では名誉毀損で訴訟騒ぎになるだろう。

歌の世界も奥が深い。
そして80年間も人々を楽しませてくれる歌とその作詞家作曲家、歌手、演奏者、ダンサーはなんと偉大なことだろう。

サットン・フォスター

パティ・ルポーン
コール・ポーター

ミュージカル「ハミルトン」のスカイラ姉妹 The Schuyler Sistersを聴く

アメリカ革命戦争がテーマのブロードウェイミュージカル『ハミルトン』。
アンジェリカ、イライザ、ペギーのスカイラ姉妹の歌うThe Schuyler Sistersはどんな曲だったかな。
よくわかるクリップを発見した。
軽やかでわかりやすい、心が躍る曲だ。

人権や平等の歌でもある。トマス・ペインやトマス・ジェファーソンについての言及もあり。
1445年頃にヨハネス・グーテンベルクが活版印刷術を発明したのが1445年頃。
デフォーの『ロビンソン・クルーソー』の発行は1719年。
親戚がブリテン島、カリブ海、ニューイングランドから南部へと散らばっている13植民地では手紙はとても大切な連絡手段だ。
だから識字率も高い。
トマス・ペインの革命の効用を説いた『コモンセンス』が瞬く間に流布するわけだ。

この曲は構想当初はDaft Punk ft. Pharrell Williams風だった。
最終的にデスティニーチャイルド風になったそうな。

"In the Greatest city in the world"
アメリカ讃歌でもあり、ニューヨーク讃歌でもある。
このあたりがニューヨーク市民、そしてニューヨークを訪れた観光客の琴線に触れる。

この曲はスカイラ姉妹の将来の交友関係の広さwwwも暗示している。
アンジェリカはジョージ・ワシントン、ジェファーソン、イライザの夫であるハミルトン、ラファイエットと関係があったらしい。

ミュージカルは良い。
意外な発見がある。
200年以上も前の貴婦人の意外な側面を知ることもできる。



小説「レ・ミゼラブル」を読む


笑った。

これって編集者もその上司も納得したのだろう。
レ・ミゼラブルはそれだけ中身のある物語だ。

小説の最初のあたりは冗長(というか地雷だと思う)なので、釈放されたジャン・バルジャンが登場する
 第2編墜落 1.終日歩き通した日の夜
から読むべきかもしれない。
タイトルだけでジャン・バルジャンの痛みが伝わってくる。中身はそれ以上だ。
丹念に描かれているのでジャン・バルジャンを忌避した人々にも共感が沸いてくる。
おそるべし、ヴィクトル・ユーゴ。

他の箇所でも良い。映画やミュージカルの好きな場面やキャラクターをピックアップして読むのもひとつの方法だ。

「レ・ミゼラブル」は確かに長い小説だ。
敬遠するのはもったいない。
ちょっとでも読んでみよう。
良い物語の良い場面を読んだ後の良い気分かもしれないし、憤りかもしれない。涙かもしれない。
得られるものがあるはずだ。

Next to NormalのSuperboy and the Invisible Girl

映画「レ・ミゼラブル」でアンジョルラスを演じたアーロン・トヴェイト。
彼のミュージカルでの出世作「Next to Nromal」のSuperboy and the Invisible Girlを聴く。
彼と歌うのはジェニファー・ダミアーノとアリス・リプリー(元フォンテーヌ@ブロードウェイ)。

ジェニファー・ダミアーノ演じるナタリーの孤独、ここから居なくなりたい、という想い。
そこにアリス・リプリーの演じる母ダイアンが迫ってくる。双極性障害に苦しむ姿と歌は壮絶だ。怖い。
そしてアーロン・トヴェイトのゲイブはナタリーと被って歌う。正当性を主張する。

アメコミのヒーロー&ヒロインっぽい表現を多用している。。
実際は親と子の行き違いを歌った悲しい曲だ。
家族の痛みと良さも。
ミュージカルの歌は良い。
演技と音楽の共演。
本物のパフォーマンスだ。
心が躍る。リアルな苛立ちや迷いが洗い流される。


ウェストエンドのスターたちのJingle Bell Rock(チャリティ)



音楽は良いねえ。
心が躍動する。
Hand In Hand For Syriaというシリアの人々へのチャリティ企画のための動画だ。
リンク

リード・ボーカルは下記のとおり(登場順)
ジーナ・ベック
 元コゼット。元クリスティーヌ。元グリンダ。元マグノリア(ショウボート)
  The Phantom of the Opera, Ramin Karimloo Gina Beck Simon Bailey
Sabrina Aloueche
 元エポニーヌ。元スカラムーシュ。
 youtube
Rebecca Trehearn
 ショウボートのジュリー。
 オフィシャル
Fra Fee
 映画レ・ミゼラブルのクールフェラック。
 舞台のレ・ミゼラブルのマリウスの1stカバー/アンジョルラスの2ndカバー。
 オフィシャル
Daniel Boys
 アベニューQ。
 オフィシャル
Sandra Marvin
 ショウボートのQueenie。
 オフィシャル

良い面子だ。
音楽はハピネスをもたらす。

ジーナ・ベック Gina Beck

ジーナ・ベックのクリスティーナ(オペラ座の怪人)。
聞き惚れる。
Angel of music(The mirror)の場面で、
「音楽の天使、導き手であり守護者、グローリーをグラントしてください」
と両手を掲げる場面は最高だ。
その前のラミン演じるファントムの
「ファッションの奴隷め」とラウールを罵る場面とあいまって。
才能ある美少女、カネと地位とカネのあるリア充、才能あふれるヲタク。
心の琴線に触れる物語だね
もっと日本でもてはやされるべきだ(特にヲタク界隈)。

The Phantom of the Opera, Ramin Karimloo Gina Beck  Simon Bailey

過去にコゼットも演じている。

アーサー王のミュージカルで来日。
グィネヴィア(Guinevere)役。
観客はなんと歌のうまいグィネヴィアだと驚嘆したことだろう。

ウィケッドではグリンダとしてレイチェル・タッカーと共演。

映画「レ・ミゼラブル」にターニングウーマンその3として出演。
レ・ミゼラブル25周年公演にはファクトリーウーマンその3、ターニングウーマンその1として出演している。ファクトリーウーマンでは黒髪の女性の隣に。




One Day More:結婚式でのフラッシュモブ

近頃なにかと評判の結婚式でのフラッシュモブ。
『レ・ミゼラブル』だとこれがベストかな 。
教会なので音響も良し。
アンジョルラスとジャベールは同じ人。
その他大勢の人がどっと立ち上がるのが舞台の演出と似ていて高揚する。
良いね。
このレベルだと花嫁も惚れ直したかもしれない。

こちらはアンジョルラスとマリウスとの掛け合いが良い。

トム・フーパーがミュージカル『キャッツ 』を映画化

Varietyによると、『レ・ミゼラブル』の監督、トム・フーパーがアンドルー・ロイド・ウェバーの『キャッツ』を映画化するらしい。
ユニバーサルとワーキングタイトルの製作。
『レ・ミゼラブル』と同様だ。

キャストにはスキ・ウォーターハウス(『高慢と偏見とゾンビ』)が上がっている。
彼女は歌えるのかな?
演技面ではどうなのだろう。

『キャッツ』といえば、ロンドンリバイバルでのNicole Scherzinger ニコール・シャージンガーの超絶パフォーマンスが印象に残る。


サマンサ・バークスvsレイチェル・タッカーのSing offも。

エポニーヌを演じていたCarrie Hope Fletcherも出演するような気がする。

『レ・ミゼラブル』と同様に、ウェストエンドのミュージカルスターたちが総出演することを期待しよう。